「ゴットは、存在する。」(Series)

標準的なインターフェイスやデバイス、インターネットの中に潜む神秘性をあぶり出すことをテーマにした一連のシリーズ。

化身
メタバース内のアバターを操作するキーボードとマウスを、操作できないようにアクリルケースに閉じ込めた状態で展示。誰も触れることのできない存在を仮想空間に彫刻作品として展示した。

迷い
Wikipediaの神の項目のテキストを、キーボードのスペースキーが押され続けることで変換し続ける。ネット上の集合地を変換結果に取り込むGoogle日本語入力を利用し、ネットからの単語が候補に表示される。

再生
ニコニコ動画の削除された動画にコメントを残していく文化「墓参り」のコメントの映像プロジェクションの手前にミラーボールをつるし、コメントを空間に拡散させ新たな命を吹き込む。


日本語で神を意味する「ゴッド」と、一箇所だけ違うが意味を成さない単語「ゴット」をTwitterの検索結果の中で置き換え「ゴット」の存在する世界を表出させた。

gotexists.com:
いろいろなWebサイトのテキストの「神」や「ゴッド」という単語を「ゴット」に置き換えて巡回表示し続ける。


コンピューターに接続された二つの光学式マウスを合わせたオブジェ。それぞれのマウスが発する光が相互に干渉することで、デスクトップ上でカーソルが勝手に動きだすことを発見し、マウスが重なった形状から連想される「祈り」によって奇跡が起きたと想像できる状況をそのまま作品化。既製品であるマウスやコンピュータをそのまま彫刻の素材として使用しているが、実体はその中で不可解にやりとりされるデータの流れを想像したり、精神的な活動を連想する行為にある。

映像提供:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

オーディオ・コメンタリー